ケークサレとチーズ

 

ケークサレにはなくてはならないものがチーズです。ケークサレは塩ケーキという意味ですが、この場合の塩が意味するものは、ほとんどがチーズの塩分であるといっても良いくらいです。つまり、ケークサレはある意味ではチーズのケーキでもあるわけです。

 

現在では、チーズの種類というものも非常に多くなってきました。特に、従来のプロセスチーズとは異なる生のチーズが多くなってきており、それらのチーズが私たちの食生活にも急速に浸透してきました。ここに来て、ようやく日本人も、そういった生のチーズの美味しさというものを理解出来るようになってきたようです。

 

チーズはそのまま食べてももちろん美味しいものですが、その美味しいチーズを使って、もっと美味しいものを作りたいということから発展したのが、現在のケークサレということになります。

 

ケークサレは、基本的にはパウンドケーキではありますが、その中にはチーズや野菜、生ハムといった本格的な食材が使用されている食事用のケーキなのです。外見上は単なるお菓子に見えるかもしれませんが、実はフランス料理のエッセンスがしっかりと詰まった、グルメ趣向の食べ物でもあるのです。

 

したがって、フランスではオードブルや食事、パーティーなど、あらゆるシーンでこのケークサレが食べられているわけです。手軽に食べられるけれども本格的な味が楽しめ、満足度も高いというのが、ケークサレの目指す食事のスタイルなのです。